古くから博多で親しまれてきたお櫛田さん

地元の方々からは「お櫛田さん」の愛称で親しまれている櫛田神社は、全国的にも知名度の高い祭、博多祇園山笠の奉納、また博多おくんちもこの櫛田神社を中心として行われ、非常に歴史が深く、また福岡市民の生活の中にしっかりと息づいている神社です。
博多の総鎮守として古くから信仰され、御祭神は正殿に大幡主命、左殿に天照大神、右殿に素戔嗚尊、この三神が祀られています。

博多最古の歴史を持つ櫛田神社のこの三神は、もともと別の社に祀られていたのですが、孝謙天皇天平宝字元年託宣により大幡主大神が鎮座し、天慶4年藤原純友の乱の際、スサノオノミコトを追討使小野好古が先勝奉賽の際に勧請、天照大神についてはあまりに古い歴史となるため、史実がはっきりわかっていないとされています。

櫛田神社「霊泉鶴の井戸水」

境内には井戸水があります。
ここは霊泉鶴の井戸水と呼ばれ、3羽の鶴に囲まれている井戸水です。
この井戸水は御利益がある「霊泉」の水で、この水を飲むと長生きできるといわれています。

井戸水を3回に分けて飲みますが、その際、1回ずつ、しっかりと不老長寿を祈ると長く健康に生活できるといわれます。
一口目は自分の長寿を、二口目は家族みんなの長寿を、三口目は自分とゆかりのある方、周囲の方の健康と長寿を願って飲みます。
しかし、この井戸水、飲みやすくおいしいというものではなく、塩水を含んだ霊泉となっているので、がぶがぶ飲むものではありません。

山笠を深く知る場所

櫛田神社の中には、飾り山笠を見ることができます。
装飾を施した大型の飾りは圧倒的な存在感です。
車輪がついているものは人が引いて動かす山笠と、美しく装飾が施された飾り山笠があります。
いずれも、地域が平和で疫病などが起らないように、幸せな暮らしができますようにと神様にお願いをする意味で作られるものです。

博多祇園山笠は全国屈指の祭りとして有名ですが、その際に、この山笠が奉納されます。
作られる山笠は福岡、博多にゆかりのある武将や日本古来より伝わる昔話、さらにその年流行しているアニメの主人公、キャラクターなどが飾られます。
実際に利用された山笠は、この櫛田神社でその後1年間見学する事が出来るので、その圧倒的な大きさ、存在感、美しい伝統技術を櫛田神社で見学してみてください。

力石で力自慢

櫛田神社で見ることができる山笠、その裏手に回るといくつもの「重そうな石」が並んでいます。
この石は、力石と呼ばれます。
その昔、大きく重い石を持ち上げることで天候を占ったり、その年の作物の出来などを占っていたのですが、次第に、「俺はこんなに重い石を持ち上げれるぞ!!どうだ!!」と、力を自慢するための道具となっていきました。

ある時、博多に暮らす力士が力自慢で大きく重い石を持ち上げて、その石を神様に奉納したことから、力士が力石を奉納するという習慣が生まれ、現在も有名力士が櫛田神社に力石を奉納されています。
ここには「試石」があり、櫛田神社を訪れた方も、力石を持ち上げる事が出来るかどうか試す事が出来るので、力に自信があるという方は是非ともチャレンジしてください。