筑前の小京都と呼ばれる秋月城址

福岡県にある秋月、ここは筑前の小京都と呼ばれるほどに美しく端正な街並みを誇ります。
街並みを眺めながら歩くだけでも、心がほっとなる、忙しく毎日を過ごす現代人こそ、この町に癒しを感じるでしょう。

秋月城址は福岡県朝倉市中心街から北に7キロほど行ったところです。
緑が美しい山の間にある盆地、そこに秋月城の城下町があります。
この地は鎌倉時代に秋月氏が、江戸時代に黒田氏が繁栄を極めた当時の様子をしのばせる街並みがそこかしこにみられます。
秋月城址は桜やモミジなど四季折々の風景を楽しむことができる名所としても知られ、古き良き時代の美しい日本を感じさえてくれる地として、今注目されています。

歴史的な背景がうかがえる主要スポット

秋月城址には歴史を深く感じさせるスポットがいくつかあります。
秋月城址の黒門はもともと13世紀初頭、秋月氏による古処山城の裏門です。
この裏門を17世紀、藩主となった黒田氏が再建した秋月城の表門として移築しました。

秋月氏は領主としてキリシタンを保護したり、九州でも有力といわれるほどの戦国大名だったのですが、豊臣秀吉の九州征伐の際、時代に幕を下ろします。
この際、恵利内蔵助暢尭(えりくらのすけのぶたか)という重心が、自らの命をとして秀吉軍とたたかわず和議を進言したのですが、願かなうことなく、結局秋月氏の時代は幕を下ろしたのです。
主君に自分の命をとしてまで無謀な戦いをいさめようとした悲劇御忠臣をお祀りした「鳴渡観音堂」(なるとかんのんどう)もこの秋月城址で見ることができます。

美しい田園風景、そこを囲む石垣から垣間見える歴史

秋月城址には至るところに石垣を見ることができます。
川岸にも田んぼにも、そこかしこに石垣が存在しているのです。
この辺りに暮らす人たちにとってあたりまえの情景ですが、秋月城址にきた観光客の多くが、珍しいと感じます。

橋脚を守るようにまた川の水を通すように、しっかりと計算されたような角度で詰まれている石、当時、このような技法を用いていたのは目を見張る事です。
目鏡橋よりもずっと古くから存在する秋月城址の石垣は、江戸初期につくられたものではないかと憶測されていますが、美しく敷き詰められている石垣にもしっかり注目して歩いてほしいです。

伝承される伝統行事も秋月城址の大きな魅力

代々伝わってきた伝統行事も、秋月城址の魅力です。
この地には秋月藩主から伝わってきたという砲術の爆音によって体の中の邪気を払うという砲術披露が行われています。
林流抱え大筒の披露は、1月、4月、9月、12月の年に4回披露されてきた伝統行事です。

黒田家による伝統行事の秋月鎧揃えも見所の多い行事です。
家中姿に身を包み武者行列が秋月の城下町を歩くさまはまさしく当時の様子を伝える伝統行事です。
甲冑姿も勇ましい武将が生きていた江戸時代を現代にみる事の出来る秋月ならではの伝統行事です。